SOUNDRINK / It has become invisible and inaudible essentially

エレクトロニクスによって作り出された豊かさに慣れきった現在。さらなる技術の進展で、どこかデジタルに人が操られている感覚がある。圧縮されたデータを元に、プログラミングされた人工知能が処理した結果を、改ざんされた現象としてアウトプットされた事象の連続。何か、妖の世界で受動的に動かされている世界に恐怖を感じる。そんな中で、改めて人間らしさを振り返りたい。人間らしさとは何か、もちろん時代や人による差異はあるが、根源的な生き物としての機能を見つめることで模索できるのでないだろうか。その中でも、物を食べる、飲み物を飲むという、生きるための行為を見たとき、嚥下という(飲み込むこと)共通項に着目した。私のおばあちゃんが加齢の結果、嚥下障害になり胃ろうで生活をしているのだが、食べること、飲むことを失い、生気が劇的になくなった。そこで改めて動物を含めた人間にとって嚥下することの大切さや楽しさを感じ、今回の制作に至った。このデバイスは嚥下音を増幅する。マイク、イヤホンを使いデジタルで音を増幅することもできるが、データが圧縮され大切なことが削られることを避け全てアナログで完結するシステムとした。耳を澄ませると、心臓の音、血流の音など普段感じない体内の音にも驚かされる。さらに、体調や飲む対象、グラスのカタチによっても無意識に飲みかたを変えていることに気付かされ、人間の面白さやらしさを再確認できるだろう。

This device amplifies the swallowing sound.What is humanness? Of course there are cases by times and people. However, people can seek that by looking at the function as a fundamental creature. Is not it?Among them, eating, drinking, living, I focused on swallowing.when I saw the act, I looked into the common term of swallowing. My grandmother is living with dysphagia.She and loses consciousness dramatically through lose eating and drinking.That the trigger to create a device for the human pleasure of swallowing.The device could amplifies the sounds of the heart, the blood flow etc, If you listen carefully, that makes people surprise.